(ある読者の方からのご連絡です。せめて環境省、研究者、マスコミはこのぐらいの計算はして、国民に正しい情報を流してもらいたいものです。)
(以下、読者からのメールです。多くの人の参考になると思いますので、文章で掲載しました。)

高校生になった気持ちで昨晩調べたことをメールします。
日本の森林資源は 4,000M㎥。 日本の森林資源は毎年80M㎥ずつ増えている。※1 ←引用元URL この成長率2%は成熟した樹齢70年の杉に相当しています。※6
一方で消費量は、 1960年代には 毎年50M㎥ 2000年代には 毎年15M㎥と減少 ※1  (ただし 2000年代伐採量は毎年40M㎥とする資料もある ※2) 
ですから40M㎥/年程度の追加の消費は可能と言えるので、 
武田先生がいう日本の森林の活用は正しいと分かります。
さらに仮に40M㎥が増産可能としてこの木材資源を使って
日本の紙の自給自足が可能か考えます。 
一方で、紙の原材料は①国内生産パルプ+②輸入パルプ+③古紙であり、それぞれは、 
① 日本のパルプ生産量  年 8.6Mトン。(※4)  ただし、その原材料は 国産材 4.75Mトン(12 M㎥) 、輸入材 11.53Mトン(29M㎥) 、合計 16.28Mトン(40M㎥)  ※8 。()内は木材の比重0.4として計算 ※9 と輸入材が7割です。メモ)木材積をパルプに換算する係数は0.2トン/㎥ ※3 
②輸入パルプは 年 1.8Mトン(木材9M㎥)(※5
③古紙   年17Mトン(※5)  古紙1トンからは0.85トンのパルプが作れる(※7)ので パルプ相当は15Mトン、木材相当は75M㎥。 
つまり日本の紙生産量≒消費量=年26Mトンを生産するために必要な木材積は  ①+②+③= 124M㎥  国内木材資源だけから紙を作ろうとすると  -124M㎥ + 40M㎥(増産分) + 12M㎥(①の国内材)=-72M㎥ となり、まだかなり不足していることになります。

しかし、日本では古紙として木材相当75M㎥が回収されていますので、 これを中国に輸出せず全て国内消費に充てれば -72M㎥ + 75M㎥= 3M㎥の余剰となり 紙の国内自給自足は可能となります。