不適切な新聞用語 「放射線防護服」と「子会社、下請け、契約社員」
「放射線防護服」は放射線を防護しない。でも、東電が言ったから新聞もテレビもそのまま使う。
東芝の会計の違反は「不適正会計」ではなく「粉飾決算」であった。それも専門家の判定ではたちの悪い粉飾決算とされている。
欠陥マンションは「子会社が、3次下請けで、契約社員」が行ったというのは正しく言えば、「大会社が、契約して、社員」が担当した。でも、会社が言ったので、そのまま報道する。
新聞用語は正しく使わなければならない。しかし、相手が個人なら「糾弾するためにきびしい用語」を使うマスコミも、相手が東電とか東芝のような大会社になると「会社が使った用語」をそのまま使う。
悪いことをした会社がなんとか表面でも取り繕おうとするのは人間の性であるが、新聞やテレビは読者や視聴者に向いている必要がある。
(平成27年10月25日)