コレステロール・ショックがあった後なのに、まだテレビは「薬品会社や医師に配慮して、視聴者に間違った情報を流す」と言うことを続けている。あるテレビ局は「熱中症を防ぐために、のどが渇かなくても水を飲みましょう」と言っている。
熱中症は1995年頃から急激に増えてきた病気で、診断基準が整ってきたこともあるけれど、実は原因は違うところにある。
熱中症を本当に防ごうとしないと子供や老人が犠牲になっていく。まず、前提は、
1) 熱中症は1995年頃から急激に増えているが、地球はその頃から20年間、気温の上昇が見られない(NHKですらハイエイタスという言葉で温暖化が進んでいないことをテレビでやっていた)。だから気温が上がったからではない。
2) 学校で「ちょっと気分が悪くなった」とか「貧血のような症状で保健室で休んでいた」というのを除いて、死に至る重篤な熱中症を考えた方がよい。
の二つだ。
まず科学的に考える。最近の熱中症で重篤になる人は、
1. 圧倒的に65歳以上の老人
2. 学校に通っている6歳から18歳の児童生徒は倒れることがあっても重篤にはならない、
3. 働いている年代で熱中症になるのは男性で、外の激務に限定される、
ということだ。
子供の熱中症で重篤になるのは、4歳までの乳幼児で、これは自分で訴えられないのでお母さんが暑いところに水も与えずに放り出していたというケースで、普通に注意して育てれば心配は無い。ただ、子供の頃から汗腺の活動を活発にさせておくように運動や汗をかくなど自然の環境に留意する。
働く年代は熱中症は「労働災害」なので、テレビで言っている「水を飲む」のとは違い、労働環境を良くしなければならない。
問題は65歳以上の老人だ。現在の統計や臨床医のお話を聞くと、65歳以上は二つの原因がある。一つは都市に住んでいるのに節約してエアコンをつけないで頑張る、二つは血圧降下剤やそれと併用する利尿剤などを飲んでいる、という場合だ。
血圧降下剤やそれと併用する利尿剤は大会社が作っているし、大スポンサーなのでそれが熱中症の大きな原因であることは多くの医師が知っていて、テレビも知っているが「長いものに配慮」ということで、老人は死んで行っている。
自衛手段
(1)
暑いところで頑張らない、
(2)
普段から汗腺を鍛える、
(3)
水はあまりノドが乾かないように注意するぐらい、
(4)
注意する年代と原因がはっきりしているので、自分や家族の年齢を考えて対策をする、
(5)
「水を飲んでいれば安心」と思っているとやられる。
(平成27年6月24日)