放射性物質の主力はセシウムですが、半減期が30年ですので、まだまだ「爆発当初をそれほど変わらない」ということです。放射性物質は雨などで流れますが、そのデータが公表されないか、公表されているデータはまったく科学的に信用できないものですので、ないも同然です。

公表されているデータが信用できないのは、公表されているデータから漏れた総量を計算すると何桁も計算が合わないからです。つまり、「100京ベクレル漏れた」と政府が発表しているのに、同じ政府筋から公表されている個別の汚染状態からは1京ベクレルにも達しないからです。

大学教育を受けたまともな科学者なら、総量と個別の結果が合わないと「どこかに間違いがある」と思って公表しません。しかし、東大教授などの発表も数字のつじつまが合わないのです。

そこで国民としては半減期の30年だけが頼りですが、現在4年目になっているので、爆発当初の8割ぐらいになっているとして良いでしょう。つまりわずか2割ぐらいが減ったという状態です。

このシリーズの前に書いたように福島を中心として被曝量が多いので(広島の被爆者援護法の基準を超えている人が多い)、被曝量をできるだけ低くする生活を続けてもらいたいと思います。

まず汚染されているところに行ったら、玄関先で靴を簡単に水拭きする、衣服の裾などを簡単にはたくなどが必要でしょう。また、風の強い日はマスクをして地面から飛散した放射性物質を吸い込まないように注意がいります。

長丁場ですから、困難なことはできませんから、玄関先を汚染されないようにするとか、土ほこりをあまりすわないなどです。幸い、放射性物質の多くが水拭きでかなりとれますし、少し残っていても5分の1になれば、被曝量も5分の1になりますから、現状を見ると結構、有効と思います。

(平成27314日)