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かつて空気中に95%もあった二酸化炭素が0.04%になり、ついに生物がこの地球からいなくなる時期になって、人間という生物が登場し、地下にある二酸化炭素の成れの果て、石油や石炭を掘り出してそれで自動車を走らせ、エアコンをつけて元に戻していることを説明した。
まさに人間は地球の命をつなぐために命が誕生してから37億年目に登場したのだった。それに加えて、実に37億年の間、生物が貯めた廃棄物をリサイクルする役割も負っている。
第一に空気中にある酸素は地球が誕生した時にはなかったのだが、生物が吐き出す息で増えてきたものだ。昔の生物が吐き出した息など吸いたくないといっても、人間は呼吸をしなければすぐ死ぬ。つまり神様が人間にリサイクルしなさいと言っているのだろう。
そういえば、第二に石油・石炭だって昔の生物の死骸だから、その意味では人間は糞ころがしのようなもので、死骸をリサイクルして有用に使用している。
そういえば、第三に鉄鉱石(縞状鉄鉱床)も生物の死骸と鉄が一緒に眠っていたのを、人間が掘り起こして還元(元に戻)し、ビルや鉄橋、船、自動車などに使っている。
そういえば、第四に美しい珊瑚礁はサンゴの死骸だが、人間には美しい海、陸地を提供してくれる。
(そういえば、第五に(録音していた時に思い出したので録音では後に入っています)コンクリートは酸化カルシウムが二酸化炭素と結合して出来たものを利用している。酸とアルカリは中性になるように反応するので、二酸化炭素が海に溶けたからといって海が酸性になるはずもない。自然は学問通り(学問が自然にしたがっているから)なのだ。
人間がリサイクル生物であるのは当然かも知れない。なにしろ37億年間、生物の活動で自然も大きく変わってきた。大気は二酸化炭素から窒素と酸素になり、海に溶けていた鉄は生物が沈殿させて鉄鉱床を形成した、石油や石炭も生物の死骸だからいつの日にか元に戻さなければならない。
珊瑚礁も少しずつ壊して元の海に戻すことも必要だろう。人間がもう少し後に生まれてきたら、リサイクルする生物がいないので、地球は死の星になるところだった。私は人間が使ったものはリサイクルしても無駄と言ってきたが、それはリサイクルしようとしているのに、それをリサイクルしても意味がないということだ。
素直に生きよう。私たちには私たちの使命がある。
(平成26年10月20日)