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オバマ大統領がイラクからの撤退を決めたとき、私はこのブログで「これでアメリカ西進の歴史が150年で終わった」と書きました。私にとってはかなりの衝撃で、このような大きな歴史的変化が私が生きている間に起こったことに驚いたのです. 

 

歴史は一度、変化が起こったら、少しの波はありますが、なかなか元に戻るものではありません.それはローマでもモンゴルでも大英帝国でも同じでした。「戻る」には戻るなりの深層に流れる理由があるからだと思います.

 

もしかすると、オバマ大統領がイギリスから逃げてきたアーリア人ではないことも関係しているかも知れないし、その人を大統領に選出したアメリカ人は、もう精神の情熱を失っているのかも知れません。人知、それも集合した人知の深さははかり知れないものがあるからです.

 

いずれにしてもアメリカはイラク、アフガニスタンと順次、撤退していき、近いうちに日本からも引いていくと思います.すでにその兆候は現れていて、イラク北部の反政府軍に対してアメリカは有効な手段を執ることを躊躇していますし、ウクライナ、尖閣諸島、南沙諸島などの騒動は、アメリカの後退と新しい時代への幕開けを意味していると私には感じられます.

 

このような歴史の変化を予測することが難しいのは、変化そのもの(そろそろアメリカの西進が終わった)ということが難しいのではなく、何年までにどこまで引いていくかという「時期」の予想が難しいのです。これはちょうど、そのうち地震が来るというのが正しくても、いつ来るかは予測できないのと同じです.

 

物理学的には、人間はほぼ2メートル程度の存在ですが、国や世界というのは1万キロメートルぐらいのサイズがありますから、変化の速度がゆっくりだからです.つまり、人間の寿命は生活の時間が短いのに、歴史の変化が長いので、自分の人生の間に起こるべきことが起こるかがわからないと言うことなのです。

 

イラク情勢や南シナ海などの問題がありますので、少し時期が遅れる可能性もありますが、アメリカ軍はまず2015年頃から、順次、日本から撤退し、沖縄の海兵隊はグアムに、横須賀の海軍はハワイに撤退すると考えられます. 続いて朝鮮半島情勢にもよりますが、2017年頃にはアメリカ軍が韓国から撤退するというニュースが流れる可能性があります。

 

(変化するサイズが大きいので、10年ぐらいはすぐずれますが、方向は間違いないと思われます。)

 

そして、アメリカは1900年の防衛線、つまり、アラスカ、ハワイ、グアムまで後退すると予想されます. フィリピンは1992年に反米の動きがあって軍隊は撤退しているが、2014年新たな軍事協定を結び、フィリピン内の軍事基地をアメリカが自由に使えるようになりました。この形が日本にも使われ、普通はアメリカ軍は日本国内にいませんがが、有事の時、あるいは軍艦の寄港などが自由になるという同盟関係となるでしょう.

 

いずれにしても、アメリカが太平洋中央部まで後退するということは、同時に「世界のアメリカ」という立場も捨てることを意味し、さらには基軸通貨であるドルの信頼性にも影響しますので、世界の力のバランスは大きく変化すると考えられます.

 

下がっていく国は危険ではありませんから、かつてのように「謀略をもとにして他国を侵略していく」というアメリカはもう二度と再び、歴史に登場してこないでしょう. これが6000年前にカスピ海北方にいたアーリア人の拡大の終焉を意味しているのか、地球上の民族がすべてアーリア人になるということにならないのか、それはまだはっきりしません.

 

ただ、すでにインドはインド人に返り(インド人はアーリア民族だが)、メキシコや南アメリカはアーリアとの混血までしか行きませんでした.またアフリカでもアーリア人は浸透しないまま、徐々に撤退しつつあり、中東、中央アジアなどもロシア(アーリア人)の影響は後退しつつあり、中国、東南アジア、日本などは黄色人種が踏ん張ったという状態にあります。

 

世界的にはロシアの東半分がモンゴル人、ウィグル人(トルコ系)に戻って世界は徐々に国境が低くなっていくことになるでしょう。

 

(平成26623日)