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AKBの傷害事件は、若い女性のタレントが襲われて数時間に及ぶ手術をするという衝撃的なものだった。このことについて、警備の問題、もともとタレントとファンのことなどテレビや新聞でも大きく取り上げられている。

 

私もちょうど、朝のニュースの解説で出ていたが、芸能のことなので時間の都合で解説することができなかった、少し違う感想を持っている。

 

社会で起こるこの手の事件はとかく「社会には異常な人間が多いので、注意をしなければならない」ということだが、それに加えてもっと重要な事がある。

 

人間の集団はその中心がずれると、異常な人間が発生する。たとえば世の中がすさんでくると殺人事件などが多く起こるが、逆に社会が誠実で一所懸命の時には偉人がでたり、最近ではオリンピックで活躍したりする.

 

また社会が多様化すると、殺人事件とスポーツの活躍が同時に起こり、一様な方向に向かうとどちらも少なくなり社会は落ちついてくる.

 

現代は、社会が多様化して一方では田中将大選手やなでしこジャパンがでたりするし、一方ではウソをつく政治家、原発事故、そしてAKB襲撃などが起こる.

 

でも、もし教育者が徹底して「暴力で弱いものを襲撃することは人間に取ってもっとも恥ずかしいことだ!」と言うことをくり返し教え、誠実さ、約束を守ることなども熱心に教えると、「分布の中心」が「良い方」に向かうので、犯罪は減る.

 

今回の事件では、警備を厳重にするという方向だけに向かわず、社会の誠実さ、教育で人間として守らなければならないことを教え、事件を教訓として「超安全社会」だった昔の日本を取り戻す意見が増えることを期待している.

 

最近、芸能人が痲薬(覚醒剤)で逮捕されましたが、日本は2000年間、痲薬を取り締まらなくても誰も吸わなかった、お隣の中国があれほどアヘンで汚染されても日本人は吸わなかった.それは「してはいけないことはしない」という世界でも希な日本の文化にあったのです.

 

日本には問題点もあったが、良い点を放棄する必要は無い.

 

(平成26526日)