テレビの天気予報を見ていると、「太平洋高気圧、インド高気圧の勢力が強く太平洋の海の水温が高いから」という。そして、名古屋37℃、熊谷40℃などと予想している。(すべて1日の最高気温、以下同じ)
でも、これほど暑い日本なのに、同じような海洋性の気候で太平洋に面し、日本より赤道に近いフィリピン(マニラ29℃、ダバオ28℃)、台北(29℃)、台中(29℃)で、シンガポールまで行っても31℃だ。(いずれも2013年7月10日の予想最高気温)
気象予報もいい加減だなと思う。というのは「科学」というのは因果関係を大切にするけれど、もし「この日本の猛暑は、太平洋高気圧」というなら、なぜ台湾やフィリピンが30℃以下で、日本が軒並み35℃を超えるかというのを説明しなければならない。
まして、最近ではさすがのNHKも言わなくなったが「地球温暖化」なら、日本、台湾、フィリピンという類似したところは緯度に応じて、気温は「フィリピン>台湾>日本」となるはずだからだ。
なにか別の要因がある。世界で日本だけが気温が高いということがここ10年ぐらい続いている。それを温暖化のせいにしなくなっただけ少しは良いが、不思議なことだ。
(平成25年7月10日)