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原発事故の後、私は「一般人の被曝限度が11ミリ」という根拠を「電離放射線障害防止規則」だけを使って説明した。その理由は、およそ原発や核施設などで働いた人は、一般人の見学や検討などがあるので、そのような時に11ミリを超えないように厳密に管理している。

つまり、原子力や放射線関係の人にとっては「一般人11ミリ」というのは「みみたこ」であり、「知っている、知らない」の問題ではない。だから、そこまで専門家がウソをつくなら、日本は原発どころか、放射線を扱う仕事自体をやる資格がないと考えたからだ。

でも2年経ち、おおよそ11ミリの限度が社会的に認識される事になったが(被曝させてから認めるというやり方)、それでもまだ「平時の時に11ミリ」という記載も見られる。

それでは「非常時」の被曝限度はあったのだろうか?

1)国際的には10万年(少なくとも1万年)に一度の事故で110ミリまで、
2)日本では「きわめて希に起こる事故」で15ミリまで
というのは決まっている。
何万年に一度なら5ミリとか10ミリに上げて良いというのは、根拠がないわけではなく、集団の遺伝子の損傷が回復する期間という意味だ。

しかし、原発の運転が始まってから50年、すでにチェルノブイリと福島という2回の事故が起こっている。25年ごとに1回というのが実績だ。

そうなると遺伝子の修復が間に合わないので、11ミリは崩せないことになる。つまり非常時の被曝限度というのも(あまりにあたりまえだが)法治国家としての日本や先進国ではしっかり決まっていたということである。

専門家は自らの職業に対する倫理をシッカリして欲しい。また11ミリ以外のことを発言した専門家、医師は自ら仕事を辞めて欲しい。

(平成25710日)