(1) 原発事故が起こっても良いかどうかを決めること、
(2) 地震(津波)の大きさの「決め方」を決めること、
(3) テロに備えるかどうかを決めること、
(4) 被曝限度を「決められるかどうか」を決めること
(5) 決められるとなったら1年何ミリか決めること、
(6) 平時と事故時、就業者と一般の子どもの被曝量の差を決めること、
あまりにも当然で、他の工場なら絶対に必要なことですが、原発ではまだ決まっていません。ただ(1)は意外な感じをする人が多いと思いますが、私が著書にくり返し書いたように、現在の日本の原発は「想定外のことが起こると大事故になる」というのが前提で、その想定外というのは実施者が決めるので、つまりは「大事故が起こって不思議ではない」と言うことになっている。この文章ぐらいは「存在を認めて、撤回する」ことは必要だろう。
もう一つ、被曝限度を決めることはできないと思う。これがもっとも難関で、学問的には現在の1年1ミリの限度を上げるとしたら、その結果を得るのに100年ぐらいかかるからだ。
(平成25年6月15日)