福島原発事故が起こってから、「日本って、こんなに野蛮だったの?!」と驚く発言が続いた。それを少し整理してみる。個人を非難する意図はないが、今後、このような野蛮な言葉を日本列島の上で聞きたくないし、早く撤回して子どもの被曝を止めるのが目的だ。
横綱:(川崎市の給食に汚染されたミカンを出し続けたことを聞かれて)「子どもには汚染された給食を出すことによって原発事故を理解させる(発言の趣旨。これに対して新聞は「教育的配慮」と評価)
大関:(汚染された瓦礫の搬出について)「日本人の「業」として福島県民は被爆しました。しかし、同じ日本人として、福島以外の人だけが、被曝を免れて良いと言う理由は無い。因って日本全国で瓦礫を引き受け、日本人の負った「業」として、放射能は各地・各人が受け入れなければならない」(関西ではこのような発言が流行した)
関脇:(事故直後に)「気象学会員は福島の風向きを発表してはいけない」(風下がどちらかを知らせないで国民の被曝を増やし、学問の自由を侵した)
小結:(福島県内の小中学校の被曝限度についての大臣発言)「1年20ミリとする」(胸部レントゲン検査を制限している中で、1年400回に当たる。年1回の集団検診も止めているのに。)
前頭:(事故直後、原発近くの海から規制値を超える海水が検出されたことで)「規制値の3355倍だが、健康に影響がない」(規制値は何のためにあるのか?)
前頭:(福島の顧問の医師と称する人)「被曝を怖がる方が、被曝による病気より危険だ」・・・論評もできないほど野蛮
前頭:(あまりに有名になった言葉)「直ちに健康に影響はありません」
前頭:(自治体が法令を無視して)「1年100ミリまで大丈夫」
前頭:(食品の汚染の公表について)「県民は数字は分からない。安全か危険かだけで良い(発言の趣旨)」
前頭:(事故後、2週間経ってNHK)「地震で風向計が壊れていましたが、今日から福島の風向きを報道します(報道の趣旨)」
前頭:(原子力規制庁委員の就任を前にして)1年20ミリまで大丈夫(規制当局の法令違反)。
(平成25年6月8日)
(読者の方からのご注意で、事故後にでた3355倍は「サカナ」ではなく「海水」でしたので、修正しました)