良心的な資源関係会社がズバリ「原油はなくならない」というタイトルの記事を出した。その一つの根拠として下の図を掲げている。
赤い線が「あと何年、石油があるか」というもので、右の軸に年数が示してある。かつて日本人がマスコミの報道でビックリした「30年から40年で石油がなくなる」と言ったのが、今から40年前である。
40年を経った今、石油の寿命はむしろ延びて50年になっている。
なぜ、このようになるのだろうか。その理由は、
1)公表される「寿命」は生物学的な意味で(無くなる)の寿命ではない、
2)その時の技術・意思でビジネス上、採掘しているものだけ、
3)新しく発見される油田は含まれていない、
4)発見されても「そこにあるらしい」というだけでは計算に入らない、
5)これらすべてはマスコミも分かっていたが、騒ぎが大きい方が新聞が売れるので、ウソを承知で報道した、
6)資源会社は資源が多いことが分かると値段が下がるから、わざわざマスコミのウソを訂正しなかった、
ということだ.私たちは何のためにNHKに受信料を払い、新聞の購読料を払っているのだろうか? もちろん資源エネ庁も「石油がない」という方が利権が大きくなるから否定しなかった。
国民主権なのだから、国民に専門的にみて間違いのないデータを提供する日本にして欲しい。誠実な日本に。
(平成25年5月20日)