福島原発の事故は2013年3月19日午後2時頃、一部復旧し、午後8時頃には戻る予定です。ポンプが停止してから19時間から25時間ほどの時間を要しました。事実は次のように進んだようです。
1)3月18日午後7時頃、瞬間的に停電した(東電は瞬時停電と発表している。マスコミは停電と言っている)、
2)停電はすぐ復旧したが、冷却ポンプ、チッソ循環系などが動かなかった、
3)4号機の使用済み核燃料プールは1時間に0.5℃、温度が上がり続けた、
4)通常の停電や復旧と異なり、被曝しながらの作業で原因解明や追求が遅れた(東電は電気専門の会社だが、それでも停電と復旧ができなかった)。
従って、一応、一段落しましたので、ご心配は要りません。ただ、今度のことで明らかになったことがあります。
1)まだ原子炉へのチッソパージをしている、
2)固有安全性が失われている、
3)政府の説明は不親切だった、
3)東電は今でも「何が悪い」という態度で、多くの人が心配していることについて「心配する方が悪い」という考えである。
このうち、「固有安全性が失われている」ということは原子力安全性についての専門家から言えば、大変なことで、一切の原発の再開はできないほどの大きなことです。時間ができたらこのことをまた書きたいと思いますが、今日は時間がないので音声で概念を言います。もっとも大切なことです。
(平成25年3月19日)