伝統材料研究会では人間国宝の技を見たり、職人の方々と一夜を過ごしたり、現代の職人さん達の仕事を見たりしました。
この写真の左上は人間国宝の方が作った金属容器で、これも素晴らしい物です。その横の写真のお一人が金属細工の、そうしてもうお一人が紙すきの、いずれも人間国宝に指定されている方です。
その方々とご一緒に、わらぶき屋根で一夜を過ごします。囲炉裏のまわりを囲んでの談話はとても印象深いものでした。職人さんはさすがに手足を動かすのが好きで、囲炉裏にサカナをたてて食べる準備をしたものです。
また右下の写真は現代の職人さん(女性)が丹念に大きな鋳造の鐘に仏教のお経の文章を彫っています。
次の写真は北陸の職人では無く、奈良などの日本の伝統的なお寺さんや神社、そして福井の一乗谷朝倉の武家屋敷の町並みなどの見学です。最初の桜が美しい写真は私が撮影したとは思えないほどのものですが、日本の景色は美しいですね。
五重塔の写真には私の学生が写っていますが、室生寺の五重塔は建て替えられるときに硫化水銀からベンガラに変わりましたので、品が悪くなりました。
階段の写真は吉野の山に登る時、そして最後が金沢です。伝統材料研究会はこの他にもいろいろと足を伸ばしましたが、有意義なものした。
(平成25年3月3日)