組織が腐敗するのは、その組織にいる人が悪いからではありません。
第二次世界大戦の後、あれほどの戦争をし、敗戦国は焦土と化して優れた人の多くが命を落としたのに、負けた日本とドイツが30年もしないうちに世界一になり、勝ったイギリスやソ連は没落したのはなぜでしょうか。
人間の心には「今を良くする改善の心」と「老廃物を捨てられない未練の心」があります。人間に今を良くする改善の心があるかぎり、人間社会は将来に向かってさらに良くなっていくのは間違いありません。
それと同時に老廃物を捨てられない未練の心が強く、それが社会を腐敗させます。日本やドイツは敗戦という現実によって否応もなく未練を捨てましたが、イギリスやソ連はそれを捨てられませんでした。
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人類の歴史を見ると、国の大きさにもよりますが、おおよそ50年で老廃物がたまりはじめ、100年でその老廃物(ゴミ)のために没落します。超大国は面積が大きいので時間の過ぎるスピードがルートの法則で遅いので、50年が100年ぐらいになることもありますが、結局は老廃物のために没落します。
でも、それが歴史的教訓なら、人智を活かして没落する前に老廃物を整理してしまったらどうでしょうか? 老廃物の中にいる人は自らを整理することができませんから、外から整理する必要があります。
選挙で自民党が没落しました。その数代前の自民党総裁が「自民党をぶっつぶす!」と言いましたが、やはり内部からは老廃物を捨てることはできませんでした。まして、東大などのように外部からの打撃を受けない組織は老廃物がたまるばかりです。
東北大震災と福島原発事故で東大教授がウソを連発したのは、その人の責任というより東大に蓄積した老廃物の力です。東大の先生方も心の奥底では「東大をつぶしてくれ!」と叫んでいるに違いないのですが、哀しいことに本人たちではどうにもならないのです。
東大が「9月入学」を実施しようとしています。これで東大の命運は尽きるでしょう。そして入学者ゼロのもとで東大が瓦解してくれれば、日本の老廃物組織の一つが無くなります。それが日本の子供たちの希望でしょう。
(平成24年2月9日)