(2回に分けて書いた「瓦礫」は福島を含む震災を受けたところの瓦礫です。もともと同じ日本なのに「県」で分けるのがおかしいので、「汚染された瓦礫」=(いまのところ)「福島の瓦礫」としています。福島県ではなく福島付近と読んでください。)
福島には瓦礫や除染したものの処理施設がない。多くは汚染されているので、それなりの設備で安心して焼却したり、洗浄したい。それが「まだ」福島にはない。
その原因を作っているのが各自治体の「お節介な瓦礫引き受け」だ。福島に行けば判るが、問題となっている大震災の瓦礫はなんとかつなみで流されたところや公共の土地で空いているところにおいてある。福島としては、地方に瓦礫を運ぶより、今のまま置いておき、早く福島の地で処理できることが良い。
政府は震災瓦礫を引き受ければお金を上げるといって自治体をさそっている。そのお金さえほとんど説明されていない。一方、「人を助けるようなフリをして、福島の人の被爆(除染したものを片付けられない)」ということをしているのが自治体の瓦礫引き受けである。首長は瓦礫の引き受けが福島には逆の効果を持っていることを知っているのに、人気とりで進めている。引き受ける側の市民はなにかおかしいと思いながら、不安にさいなまれ、反撃ができずにいる。
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(平成23年12月29日(木))