日本の円はどんどん、円高になっています。円高が困るという人がおられますので、先日、私は日本で10本の指に入るという経済学の権威の方とじっくりお話をしました。
私が勉強し、認識してきた経済や金融の確認と、円高について検討しました。現在の経済学は、アダムスミス以来、まだ生産側、消費側、そして経済安定のための国家の関与など、マクロ的と言えるのですが、国家や社会全体のことしか解明されていないことを確認しました。
またグローバリゼーションの問題、銀行規制の問題などまだまだ不十分な点もありました。
そして、現在のこととしては、円高はとても良いことである(当然ですが)ことも確認しました。ただグローバリゼーションの中で価格の調整が従来の経済学や金融が予想する範囲を超えていること、銀行が産業に活動資金を供給するという本来の目的を忘れていることなど大きな問題が内包されています。
経済や金融と行っても、所詮、物流のことですから、お金というもののもつ特殊な交換要素を見間違わなければ特別な関係は無いのです。
「需要供給関係」というと言葉が難しいのですが、単に「みんなが欲しがればものが無くなり、値段があがる」というあたり前のことでもあります。
為替はわかり難いのですが、1ドル360円の時代から見ると、1ドル80円というと、円の価値が4倍、つまり日本とアメリカの関係では、日本の価値が4倍に上がったことを意味しています。
短期的に一部の企業では苦しい状態が来ますが、日本人は全体としては赤飯を炊くような状態です。
なぜ、そうなったかということもその経済学の方と話をしてきましたが、結論は私と同じでした。つまり「日本の力は世界で圧倒的に強い。特に勤勉と生産、誠実だ」ということでした。
是非、この力を子供たちの社会にも受け継ぎ、私たちの世代より一段と幸福になって欲しいと思います。(音声ファイルつき)
(平成23年8月14日)