秋田県で販売されていた栃木県産腐葉土から1万1000ベクレルのセシウムが検出されました。
これは大丈夫か?
結論から言えば、ダメです。
日本は法治国家で、放射線を出すようなものは厳密に規制されています。この規制値は、福島原発事故が起こってから「被曝しても大丈夫」と言っているいわゆる専門家の方が決めたものです。
セシウムの場合、もしセシウムだけしかなければ1キログラム1万ベクレルが規制値ですから、この土壌の汚染は「ギリギリだが、規制を超えている」と言うことになります。
しかし、汚染はヨウ素、ストロンチウムなどもありますから、普通に考えるとセシウム単独ではその2分の1の5000ベクレル程度とすることができます。
つまり、秋田県で売られていた土壌は、
1) このままの測定値なら、明らかな法律違反で、危険、
2) もしどうしてもがんばるなら、セシウム以外のすべての放射性物質を測定して、それを合計する(法律で決まっている)、
のどちらかをしなければいけません。
被曝は他人の健康に関係することですから、勝手に「安全です」などといえるものではないのです。今回のものは「それほど多くないが、これまでの規制では「土壌は普通の人は扱えない」ということになります。
しばらくは、土壌に注意し、家庭菜園もできるだけ避ける必要があります。
(平成23年7月29日 午後3時 執筆)