東電がミスしなければ、今頃「シーベルト」などという名前を知らなくても、楽しい毎日が送れたのに、本当に面倒になった。
それに加えて、ベクレルというのも出て来て、やっかいだ。
そこで、「超簡単なベクレルの見方」を書いてみたい。
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「ベクレル」というのが放射線を出すもの(粒)が、現実にどのぐらいの放射線を出しているのかということで、たとえば「このほうれん草には100ベクレルの放射線セシウムが入っている」というと、それでおおよその計算ができる。
でも、そんなことが分かっても、私たちには「どのぐらい危険なの」というのが分かった方が良い。
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基準は1年1ミリだ。その中に入れば、当面、それほど心配することはない。
水はほうれん草を口にして、内部で被曝するとき、計算式を思い切って簡単にすると、
被曝する1年のミリシーベルト=ベクレル×体内に入る量×0.0073
となるが、これをさらに便利にしたい。
1年1ミリシーベルトだから、日本の水道局のように、
「日本人は水だけを飲んで生きているのではないので、生活で接する水のようなものを10ヶ取るとして0.1ミリシーベルトとする」という考えで行く.
つまり、
1年1ミリシーベルトとはいうものの、
外部被曝 0.5ミリシーベルト
水 0.1ミリシーベルト
食事・お菓子 0.1ミリシーベルト
土ホコリ 0.1ミリシーベルト
衣服から 0.1ミリシーベルト
その他 0.1ミリシーベルト
と考える。
水は飲む水だけなら0.6リットルだけれど、食事、歯磨きなどを加えると1リットル程度だ。3度の食事とお菓子なども合計1キロとする。
あまり厳密にすると、分からなくなるから、このぐらいにする。
つまり、水は食事などはおおよそ1日に1キロぐらい取るとして考える。そうすると、
(ベクレル)×1×0.0073=0.1
が目安になるので、これからベクレルを計算すると、
14ベクレル
になる。つまり、
「1キロとか1リットルあたり14ベクレル程度のものなら安心」
ということだ。
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私が10から20ベクレルなら安心と書いてきたのはこのような根拠によるものだ。そうすると、全体としてはこの10倍の被曝を受けるので、
1日140ベクレル
ということになる。
人間はおそらく1日1000ベクレル位を処理できると考えられているが、この140ベクレルに、自然放射線200ベクレル換算、それに医療用放射線200ベクレル位を浴びて、おおよそ500から600ベクレルに相当する生活をしていたのだろう.
全体としてはつじつまがあう。
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【結論】
水や食材などは、1キロ、または1リットル当たり10から20ベクレルぐらいなら安心。
ということになる。
(平成23年7月7日 午後4時 執筆)