国民には「CO2を削減しろ」と言いながら、「俺は議員で偉いのだから」と豪華な生活をしている政治家(統合失調病の政治家)の多いなかで、民主党の岡田幹事長はさすが筋が通っていると感心してしまう。
・・・・・・・・・
昨年の11月名古屋市の市議会市議会のリコール署名活動が選挙管理委員会の細工によって否認されたときに、河村名古屋市長は「公約が実施できない」という理由で辞任をした。
これに対して岡田幹事長は「公約が実施できないぐらいで辞任する必要はない。それより選挙に使う税金がもったいない」と批判した。
民主主義の中で最も大切なのは、民意を聞くということだから選挙こそ大切なことで費用の問題では無い。それに、名古屋市の選挙は1回あたり約3億円かかるが、これに対して例えば河村市長が提案している名古屋市議会の議員の歳費を半分にするだけで1年に6億円が減る。
選挙するのが無駄だというなら民主主義をやめてしまうしかない。
ところがこの話を聞いてわたくしは岡田幹事長の発言は筋が通っているなと思った。
・・・・・・・・・
一昨年に衆議院議員選挙が行われ、民主党が政権を取ったが、その後、民主党の公約がことごとく実施されないことから世論調査では、民主党の支持率が急落している。
国民はそろそろ2年経ったので、選挙を望んでいる.でも民主党の首相は衆議院を解散しないだろう.
もし民主党が誠意ある政党であれば一刻も早く解散し、もう一度、実施可能な公約を出して選挙戦を戦わないと気持ちが悪いだろう.
ところが民主党は絶対に解散をしない。なぜ解散しないかというと国民のために政治をしているのではなく、民主党の議員のために政治という家業を勤めているだけだからだ。
民主党の幹事長は民主党の議員を守るために働いているので、岡田幹事長は議員のを代表して「選挙の費用がもったいないから衆議院を解散しない。だから名古屋もそうしてくれ」と言っているわけである。
民主党は国民が自分たちを支持していないことを知っていて解散しない。つまり「支持されていないのに国政を司る」のに心の痛みを感じていない。政治家の集団ではない.
・・・・・・・・・第2題・・・・・・
今年の1月に入って名古屋市長選挙、愛知県知事選挙、そして名古屋市議会の解散の投票が行われることになると、岡田幹事長は河村市長に対する非難を一段とエスカレートした。
これをまた岡田幹事長は筋が通っている!!
岡田幹事長が河村市長を批判しているポイントは「公約を守るとは何事か!」と言うことである。
河村市長は「自分が当選したときの第一公約は“10%減税”であり、その10%減税が議会に否決されたのんだから自分が辞任してもう一度、信を問うか、議会を解散するか二つしか方法がない」と言った。
これも筋が通っている。
これに対して岡田幹事長は選挙の時の公約など別にどうっていうことはない。その後の情勢の変化でいかようにも言ったらいいのだ、そして、選挙の時にウソをついても良いのだという現在の民主党の態度をそのまま名古屋市に適用してるだけで、
・・・・・・・・・
選挙する費用がもったいないから選挙しないという論理とか、公約は守らなくていいのだというようないわば詐欺的な手法は、政治では許されることではないし、また日本文化の誠実さという点でも残念なことだが、現実に政権を担っている民主党の中心となる政策だ。
「自分の職を守るためには、ウソと裏切りは良い」と民主党の首脳は信じている.
その点では岡田幹事長は、現政権が国政で選挙公約を守らないという政策をとっているのだから、名古屋市も守らないでくれと頼んでいる.まことに筋の通った話だ。
それでも、まだ民主党を支持している国民がいるということは国民のある人たちも「選挙公約は守らなくても良い。守らなくても選挙をしなくてもよい」と考えていることを示している.
・・・・・・・・・・・・
岡田幹事長は岡田幹事長として筋が通っているが、こんなことが白昼堂々と政権与党の幹事長から発言されると言うことは、日本の誠実さ日本の民主着が音を立てて崩れていくと私には感じられる。
岡田幹事長のような人が政治家にいて、なぜ日本は滅びないのだろうか?
(平成23年2月13日 執筆)