尖閣諸島の漁船衝突ビデオがYou tubeで公開された.ネット社会がいかに素晴らしいかを示した一つの例になった。

「民主主義」というのは、読んで字のごとく「民」が「主」であり、それに信頼を置くことである.つまり、主人に信頼を置かないで民主主義が成立するはずはない。

しかし、政府や自治体などは必ず「悪さ」をする。それは歴史的にすでに証明されていて、なにも日本や中国だけのことではない。人間にとって「権力」とか「お金」というのはサタン(悪魔)であり、どんなに清く正しい人の心も崩すことができる。

「赤絨毯の上を長く歩けば小沢になる」と言っても良いだろう.

小沢さんの一連の金銭疑惑が本当に犯罪なのか分からない。でも「国民の代表」だから、自分を代表にしてくれた国民(主人)が納得がいくように正直に話さなければならない。それができなければ小沢さんは「民主主義の中の人」ではない。

仮に小沢さんに政策が「日本でもっとも良い政策」であったとしても、「民主主義の枠内」にいないのだから、別の国で実施してもらいたい。

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尖閣諸島のビデオを見たら、これが「公開できないようなもの」出はないことがハッキリと分かった。私もその一人だが、おそらく主人である国民の多くは「中国漁船が日本の船に2回ほど意図的に体当たりした」と見えると認識するだろう.

単純なビデオだった。

そんな内容はすでに日本政府も発表しているから、「その通りのビデオ」だったわけで、これを公開できない理由は見あたらない。

でも、政府は国民から預託されて政権を持っているし、国際的な事には秘密も必要だ。でもこの程度の事なら、公開しなくても十分に説明ができた。

たとえば、

「ビデオを見る限り中国漁船が巡視艇に衝突してきた。だから、これまでの慣例(追い返す)のを止めて逮捕した。

逮捕した後、直ちに釈放しなかったのは***の判断であり、その後、処分保留のまま釈放したの***の判断であった。」

と明確に主人(国民)に説明するべきである.そして、ビデオを公開しない理由があるなら、

「ビデオには今の説明以上のことは映っていない。だから公開できないことはないが、中国との外交をこじらせたくないので、時期を見て公開する。でも、内容には間違いがない。公開したときに私が言ったことが正しいかどうかわかるので理解をして欲しい。」

と主人に言えば良いのである。

それが著しく国益に反するとも思えない。

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自民党の時も同じだったが、民主党も「民主」とはついているが「民が主人であり、特別な場合を除いて主人に正直に説明する」ということが欠けている。

この状態を打ち破るためには「政治家は説明をしなければ、最悪を推定して良い」という慣行を作るのがよいだろう.

たとえば、

1)   鳩山前首相はお母さんから毎月1500万円ずつもらっていた。これは「贈与税逃れ」が目的だった。

2)   小沢議員は不動産で蓄財した。この目的は、第一に私財を肥やしたかったこと、第二に、議員に不正な金を配って票を取るためだった。

3)   仙石官房長官が尖閣諸島ビデオをみず、中国漁船員の釈放を認めたのは中国から賄賂をもらっていたからだ。

4)   岡田幹事長が中国に甘いのは、親戚がスーパーを経営していて中国に進出するからだ。

・・・なんでも良いけれど、十分な説明がなければ状況から考えられる最悪の事態を「仮の事実」とし、もし説明があれば「仮の事実」を徐々に「本当の事実」に近づけるようにすれば、政治家はより積極的に主人(国民)に説明するだろう.

それと同時に「赤絨毯」、「議員特権」、「天下りという名前」、「お上という単語」を「放送禁止用語」にするのが良いだろう。

私たち日本人はまだ封建時代にいて、殿様を尊敬している段階だから。

(平成22115日 執筆)