地球温暖化は「環境問題」であると言う。でも「環境問題」とは何でしょうか?
1) 自分および自分の孫までの時代に被害を被ること、
2) 自分、子、孫には関係がないが、地球の反対側の人には関係があること、
の二つがあると思います。
地球温暖化は、「気温が上がる」ということですし、それも2℃ぐらいですから、気温自体は問題がありません。少しすごしやすくなる位ですし、日本は海に囲まれていますから、さらに気温の変化は小さくなります。
第二の問題は、今から3年前までは、日本の専門家(日本だけですが)は盛ん「温暖化すると海水面が上がる」と言っていました。
でも、それは間違いであることが私の本で指摘されて、今では「海水面があがる(もちろん、生活に影響がある範囲で上がる)」ということはまったく言われなくなりました。
そうなると、地球全体に影響を与える「温暖化の被害」は無くなったので、地域、地域の問題になりました。
たとえば、将来、北極の氷が融けるとホッキョクグマの一部が困るかも知れませんが、日本には生態系も含めて、なんの影響も無いでしょう。
むしろ、北極海から資源が発掘されて、石油や資源の値段が下がるかも知れませんし、それは「資源」という意味では「環境の改善」になります。
「温暖化」することによって「環境が改善されては困る」という人もいますが、良い方向に行くのですから,素直に喜びたいと思います。
また、日本全体を考えると北海道は寒いので、2℃ぐらい上がるのは結構なことですし、東京はもともとヒートアイランド現象ですでに3℃も上がっているので、関係がありません。さらに名古屋以南の地域は気温がほとんど変わらないと予想されています。
このように気象のことですから、{北海道東北},{中部日本}、{中国四国九州}、そして{沖縄や小笠原}ぐらいの単位(4分割)で考えないと、一派ひとからげではその影響は分かりません。
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どう考えても,上の4分割でみると「被害が起こる地域はない」と思われます。
「被害が出ないのに環境問題と呼べるのか?」という疑問がわきます。私は被害がでない環境問題は「環境問題ではなく,政治や外交の問題だ」と認識しています。またアメリカや中国の態度を見ても、彼等が温暖化を「政治,外交問題」ととらえている事が分かります。
そして、地球の裏側の問題になりますと,もっともっと大きな環境問題が目白押しで、なにも片付いてはいないのです。
たとえば日本は食糧の60%を輸入し、そのうちの30%を捨てていますが、それだけの食糧があれば毎年1500万人も餓死する人を一人残らず救うことができます。
電気をこまめに消すより,食べ残しを無くす方が先にやらなければならない世界的な環境問題でしょう。
ホッキョクグマより餓死する人間を救うのが先と私は思います。
また「生態系」と言いますが、3000万種と言われる生物が打撃を受けているのは都市化,舗装道路などで、けっして気温変化ではありません。これだけ都市化と舗装道路を増やして、「生態系が心配だ」というのも奇妙です。
東京を解体する方が、生態系のためには良いと思います。
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このことから、私は「温暖化」は環境問題ではないので、環境省所管から外すべきと思います。そうすると温暖化もよく見えてくるでしょう。
(平成22年6月23日 執筆)