温暖化して異常気象が増えているという。
「増えている」と大人が言うのだから、感覚だけではなく、チャンと歴史を調べて「増えている」といっているのだと思ったら、そうでも無いらしい。
オッチョコチョイのアナウンサーは感覚だけで、「最近は異常ですね」といい、NHKは国民を煽ってお金を取るために言う。
このグラフは気象庁が出しているものだが、1950年から2000年までの台風の発生数,日本列島への接近数、そして上陸数を示している。
1950年というと寒冷化が心配されていた頃で、とても寒かった。さらに1970年頃までは寒冷化が進んでいた。
ところがグラフを見ると、台風の発生も接近も「寒かった時の方が多い」という傾向が歴然としている。室戸台風,伊勢湾台風など巨大台風はすべて昔だ。
そして少し暖かくなってきたと言われる1980年以後は派生数も30ヶより少ない年が多く、特に1995年以後は台風の発生数が少ない。
気温が高くなると台風に関して言えば気候は安定している。
また日本列島への接近数が多かったり、少なかったりと異常だったのは寒かった1960年代で最近はおおよそ平均的だ。
第一,気温が少し上がっても海水温はほとんど変わっていないのだから、当然だが。
次に「豪雨」を見てみよう。(表が少し見にくいのですが、クリックすると何とか見ることができます。時間を見て改良したいと思います。)
最近ではマスコミが「ゲリラ豪雨」などという勝手な気象用語を作って危険を煽っているが、豪雨も寒い時代の方が激しかった。
2009年の「マスコミ豪雨」は中国九州北部で起こり、1時間の雨量が80ミリ,一日雨量が275ミリだった。
これに対して1957年の諫早豪雨が一日1109ミリで、全く比較にならないほど多い。
1時間の豪雨なら長崎豪雨が234ミリだから、これも4倍だ。
「バケツをひっくり返したような豪雨」などと言うが、おそらくテレビのスタジオにいて、感覚が麻痺しているのだろう。
台風や豪雨という点では「温暖化した方が気候が安定している」ということはハッキリしている。
私たちは誇り高き日本の大人だ。人を脅して儲けようなどと考えるのは日本人ではない。
日本は日本列島に誇りを持っている。この列島に抱かれて生きている。少々のことで驚くか!
(平成22年6月16日 執筆)