かつて「おしどり夫婦」が多かった日本だが、このところ白人の悪い文化が蔓延して離婚率が高くなっている。

実に40%に迫ろうという勢いだ。

そうこうしているうちに、離婚の本家本元、白人国家の方が離婚率が低くなっていた。

離婚は人生のストレスのうち、子どもを亡くすことに次ぐ苦痛で、離婚したら人生は不幸だと言っても良い。

それは当然で、結婚の時に「永遠の愛」を誓う。決して「期限付きの愛」ではない。永遠ということが重要なのだから、やはり離婚は人生の不幸だ。

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イタリアはカソリックで離婚できないということもあり、慎重に相手を選ぶので、結婚年齢は33歳と先進国でもっとも髙い。

私の記憶では、スペイン、フランス、そして北欧などのヨーロッパ諸国は約30歳ぐらいで結婚すると記憶している。

イタリアの男性は情熱的だから、恋愛は盛んだ。何しろ女性を見るとすぐ声をかけてくる。シャイな日本男性と全く違う。

そして、結婚年齢が高いのだから、十分に伴侶を選ぶことができる。次の表に関係するデータを出しておいたが、結婚を前提とした恋愛は5回目ぐらいからが良いようだ。

        イタリア 日本

出生率      1.26     1.25

結婚年齢(男性)  33.7歳  29.8

結婚年齢(女性)  30.6歳  28.0

離婚率       4.1%    37.6%

日本の結婚平均年齢は男性で30歳、女性で28歳だが、イタリアは男性が34歳、女性が31歳だ。おおよそ3歳違う。

そして離婚率はイタリアがわずかに4%、日本40%と10倍だ。もっとも、イタリアは公な離婚が赦されていないので、実質離婚、隠れ離婚が多いが,それでも一応の歯止めはあるのだろう。

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ひとたび愛を誓って結婚したら、少なくとも男性からは離婚話を持ち出すのは日本男児として恥ずかしい。「間違った!」と心の中で思っても、ジッと我慢。それが日本男児だ。

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ところでついでに・・・

イタリアの平均寿命は女性82歳、男性77歳でまあ日本と変わらない。そして歳をとっても情熱的だ。

美人俳優として有名な、ジーナ・ロロブリジータが79歳で34歳年下の実業家45歳と結婚した。

古い映画に詳しい人ならジーナ・ロロブリジータと聞くとあの豊満な肉体を思い起こすだろう。華やかだったスクリーンの時代だ。

ところでドイツの詩人、ゲーテも74歳のとき相手は19歳と結婚している。

この恋愛がゲーテの傑作「マリエンバートの哀調歌」を誕生させていることを思い起こせば、歳をとって「異性と無縁になり、死んだように生きる」というのは意味が無いのだろう。

(平成22615日 執筆)