NHKが受信料を払っていない人を強制的に支払わせる手続きを開始した。これが訴訟になったときに、憲法の番人と言われる最高裁判所がどのような判決をするのか興味深い。
NHKが憲法違反をしているのは間違い無い。もっとも大きな違反は「思想信条の自由」である。
自分が受信料を払い,自分と全くちがう思想の放送を聴くのは実に不愉快である。もはや、NHKは報道機関ではなく,宗教団体だからだ。
NHK教は次の特長を持つ。
1) 取材せずに「公的報道」するのが報道と思っている,
2) 「よい子」報道は普遍的なものと思っている、
3) 「よい子」の基準は自分たちが作ると思い上がっている。
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北朝鮮が韓国の艦船を攻撃したという。それは韓国,アメリカの公的報道である。北朝鮮は否定しているが、NHKには「よい子基準」があり、それによると、アメリカはよい子であり、クリントン国務長官は信頼できる情報源であるが、北朝鮮は信用できないと勝手に決めている。
だからアメリカ側の報道は盛んにするが、北朝鮮側の報道はあまりしない。
平和が崩れるのは、こんな時だ。
ベトナム戦争ではアメリカはトンキン湾事件をでっち上げて,ベトナムを攻めた。イラク戦争ではアメリカは大量破壊兵器をでっちあげて、イラクを攻め,フセイン大統領を殺した。
戦争を起こした原因の一つにNHKの公的報道がある。
NHK教が勝手に決めた宗教規範では、アメリカは善,フセイン大統領は悪である。ブッシュがどんなにウソをついても,NHKは「暴力を持っている方が正義」というとんでもない「よい子基準」を持っている。
それなら、暴力で女性を襲う男性は正しいのか?
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今回の事件の真相は、慎重な取材活動がないと判らない。韓国艦の沈没には疑問が多すぎるが、それは報道されない。
もし、アメリカがこの事件を元に北朝鮮に戦争を仕掛けようとしているとしたら、それを知るのは取材しかないが、NHKは取材をしない。取材をすると真実が判り、その真実はNHK教に反するからだ。
NHKは公的報道とよい子基準によって「戦争を煽っている」。これに対して、日本国内の「平和を愛する人たち」、NHKに抗議をしない。
実は日本にいる「平和を愛する人たち」とは、アメリカやヨーロッパにコンプレックスを持ち,「暴力が正義」という両面性を持っている。
まったく反対の価値観を同時に認めることができる精神状態を「統合失調症」という。統合失調症の原因は「自分が得をしたい」というわがままな心である。
世界がどうであろうと、日本は誠実な国でありたい。それで十分に世界に対抗できる。誠実な国には不実な国は近づかない。
私たちは受信料を払い,公的報道を聞き,戦争に協力し、そして受信料を払わないと訴えられる。酷い国になった。
(平成22年5月28日 怒りをもって・・・執筆)