グローバルスタンダードなど気にすることもないが、日本が世界の他の国と比較してどのような特長があるのかを知っておくのは、人生や国際関係を考える上で重要な指針になる。

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日本の女性は異様に痩せている。これは戦後に始まった特殊な現象である。(細かい図の説明は音声です。また図をクリックすると大きなグラフになるはずです。)

グラフからわかるように所得が低い(GDPが小さい)と食事もままにならないので、痩せている女性が若干、増えるのはわかるが、日本のように3万ドル近くのGDPがありながら、12%も痩せすぎの女性がいるというのは驚きだ。なんでこのようになったのか?

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次に、戦後の日本女性の肥満度のグラフを示す。戦後、日本の女性が外国の価値観の影響を受けて、痩せてきたことがわかる。ここでは男性のグラフを示していないが、男性は戦後ずっと、太ってきている。

2008年から始まったメタボ制度でさらに痩せるのではないかと心配している。痩せるとガンにはなりやすいし(国立がんセンター調査)、いろいろな疾患が起きる。特に若い女性の痩せ方は異常だから危険である。

もし、痩せすぎモデルなどの影響で20代の女性が痩せたいと思っているとすると、将来に大きな問題を投げかけるだろう。

テレビもダイエット番組が多く、なにか女性たちを駆り立てているように見える。

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日本の女性が外国の文化の影響(痩せている方が魅力的)で痩せるのが良いことなのか。総じて女性が所得に比べて痩せている国は女性の寿命が短いのが気になる。「痩せている方が魅力的」とか「痩せた方が健康」というのは間違っていることを女性、特に若い女性に知らせる必要がある。

メタボはある特定の人たちの利権と深く関わっているのだから。

(平成22527日 執筆、音声)

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