(音声が主です)
最近、給食で児童が牛乳を飲むときに「ストローを使うと環境に悪い」という理由で直接、牛乳パックから飲んでいるらしい。
お行儀が悪いという人もいれば、環境のためにストローを使うべきではないという人もいる。
日本人の頭がどう無かったのだろう。
「精神的には大切でも、意味の無いことはやってはいけない。特に集団でなにかをするときには全体を考えること」というのは小学校1年生で先生が教える。
ストローが環境に悪いなら、夏はみんな裸で歩けばよい。女性の人は持っている服を10分の1ぐらいにしなければならない。それより、トヨタを潰したらどうか?
意味の無いことだけをやり、意味のあることには手を付けないというのは完全な「幼稚化」だ。
先日、ある新聞社からインタビューを受けた。真面目に聞かれたときにはなんと言ってよいか判らないほどビックリした。「ストローが環境を破壊する?」、「ストローが石油を使う??」、いったい何を行っているのだろうか?
そう思っていたら、次の日にものすごく偉い人がこんなことを言っていた。
「IPCCの温暖化のデータがおかしいと言う人がいるが、CO2が温室効果ガスであり、CO2がふえているなら、CO2で温暖化するはずじゃないか」と大まじめに書いている。
これにはビックリした。「程度問題を知らない大人」がこれほどはびこっているのは危機的な状態では無いのだろうか? 大人というのは「程度問題」が正しく把握できるのが第一条件だと思うからだ。
(平成22年4月14日 執筆)