ここ10年ほど、小学校では先生方が児童を脅し続けている。
「ゴミを出すとゴミだらけになる」と教えて「リサイクル」をさせてきた。現実には分別したゴミのほとんどが焼却されているのに、それを確認もせず、児童を「ゴミの恐怖」に陥れた。
「ダイオキシンは猛毒だ」と教えて、焼却を止めた。リサイクルとダイオキシンの組み合わせて5000億円からの利権をとる人たちの為に児童を脅してきた。
今は、「温暖化」だ。
ゴミがあふれている分けではない。キチンと焼却すれば日本の廃棄物貯蔵所は1000年ほどは持つ。高性能焼却炉なら灰のすべてを再利用できる。そちらの方を教えるべきだろう。
「ものを大切にしよう」ということを教えるのは、欺瞞的なリサイクルやダイオキシンを出さなくても十分、教えられる。「ものを大切にする」というのは古来からの道徳だからだ。
・・・・・・・・・
温暖化はややこしい。だから、今でも小学校の先生は児童を脅し続けている。
たとえばキリマンジェロの氷河が「温暖化で」融けているとNHKが放送する。キリマンジェロの標高は5900メートルである。
キリマンジェロの氷河が小さくなっていることは確かだ。でも、氷河が小さくなったということと、その原因が「温暖化」であることとは違う。
「温暖化で」という限りは気温ぐらいは調べているのだろう。でも、人工衛星を使った中層対流圏(およそ4000メートル付近)から上部は気温が上昇していない。
気温が上昇していないのに「温暖化」ということになると、温暖化というのは気温とは関係がないということになって、実に奇妙だ。
小学校の先生でも児童に「キリマンジェロの氷河が減っている」と説明するのは良いが、それが「温暖化」であるかというと「気温が上がっていないから、別の原因だろう」と教えなければならない。
・・・・・・・・・
これは「ツバルが温暖化で沈んでいる」と小学校の先生が子供に教えたときと似ている。
NHKが2006年に大々的な特別番組を組んで、「温暖化でツバルが沈んでいる」と放送し、2008年の紅白歌合戦では女優に「ツバルが温暖化で沈んでいる。そのことは子供たちも知っている」と言った。
ツバルの一部が冠水しているのは確かだ。でも、「冠水している」というのと、それは「温暖化が原因だ」というのは違う。
ツバルは第二次世界大戦の時にアメリカ軍が作った飛行場が波で削られたり、地盤が沈下しているに過ぎない。ツバル地域の海水面は上昇していない。
でも、小学校の先生は「ツバルは温暖化で沈んでいる」と教え、日経新聞には「児童が青ざめていた」という記事を載せた。
どうして、これほどまでウソをついて、児童を怯えさせるのだろうか? その目的はなんだろうか??
・・・・・・・・・
ある小学校6年生のマジメな先生が私にこう述懐した。
「正しいことは教えられないのです。教えると「NHKと違う」と父兄から苦情が来るのです」
恐ろしい時代になった。NHKが日本人の思想コントロールをし始めた。
まず、環境が破壊されていると脅す。そのためにはどんなウソもついて報道するというのがNHKの基本的な態度だ。小学校の先生が正しいことを児童に教えられないほど父兄を洗脳する。
その目的の一つは、NHKが1990年を基準としてCO2の排出量を80%も増やしたという事実を隠蔽する為だろう。80%増やした本人が、受信料を取っている相手(視聴者)に「6%削減しろ」とお説教をしているのだから、これほど欺瞞的な報道はない。
そのために日本の未来を担う小学生がウソを覚えることを私は我慢できない。
北極の氷、ツバル、そしてキリマンジェロ報道の訂正報道を繰り返しするべきである。
受信料を払ってウソを報道されたのではたまらない。
(平成21年11月13日 執筆)