私たちの行動を決めているのは、3つあると言われている。
一つはDNAで、親から体の形、仕組み、性質などを受けつぐ。生物は「自分の体」というのを持っていない。すべては親からの授かりものであり、だからこそ親は自分以上に大切なのだ。
二つめはミーム(meme)で、「文化的遺伝子」とも言う。
人間は生まれてすぐ、周囲からの情報で基本的なものを獲得する。それは、日常的な小さな手の動きから、話し方まで、そして懐かしく思ったり、親しく感じたりするものも、この時期に獲得される。
さらに、小さいころ「桃太郎」の話を聞いたり、畳を見たりしている内に、日本の200年から300年前のもの体に浸みる。
郷土を愛したり、出身地の高校生が活躍したりすると、むやみに嬉しくなるのも、このミームが関係している。
そして、三番目が「脳に入っている知識とそれに基づく判断力」である。
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DNAは生物的なものである。そして脳の知識は学習によって得られたものだ。それだけでは「日本人」にはならない。おそらく「コスモポリタン(地球人)」」ナノだろう。
日本の紅葉、囲炉裏、蚊帳、しめ縄、横綱、和服、ヤカン、神社、四季、山河・・・そんな風景や家具が私たちを日本人にしてくれる。
幕末の日本の原風景はこのようなものだった。
今でも基本的には水田も豊かな山野も残っている。でも、今、一つ重要なものが抜けている。それが「大麻」である。
大麻はもっとも古い作物として縄文時代から日本で育てられ、使われてきた。戦前まで、見渡す限りの大麻畑が拡がり、それを日本人はあらゆる所に使っていた。
そして、日本人にとって神聖な作物であるが故に、神社では伊勢神宮のお札、すべての神社のしめ縄、横綱の綱などにはかならず大麻を使用した。
大麻は日本の風景と生活に無くてはならないものである。そして日本人は一度も大麻を規制したことはない。ただ、第二次世界大戦後に、2000年に日本の歴史の中で一度だけ、他国に占領されていたことがある。
その時に「大麻取締法」というのができて、それ以来、日本の風景と生活の中から、もっとも重要なものの一つが消えた。
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今やNHKを初めとして、多くの「浅薄な知識しか持たない知識人」が大麻を排斥しようとしている。
日本の伝統、日本人・・・それを占領軍が命令した規制で放棄するわけにはいかない。
私たちは誇り高き日本人だ。日本を捨てて法律を取るなどと言う愚挙は止めなければならない。
大人が日本の風景や文化を捨てて、子供に「日本は犯罪が少ないのよ」などといっても、そして日本の道徳を教えても、子供は理解しないだろう。
理解するための基本的な環境を破壊しているのだから。
(平成21年11月6日 執筆)