2009年9月23日の国連総会におけるアメリカ・オバマ大統領の演説には,アメリカ文化のもつ二重人格性,厚顔無恥な非人間性がよく現れていた.
人間は動物である。動物は暴力が強い方が正義であり,そのほかに「正義」を定義することはできない.
アメリカは野獣である。日本文化の爪の垢を飲ませて,更正させなければならない.このままでは余りに醜悪で演説を聴いていれれない.
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彼は,4つの課題を出し,それらを解決するのはアメリカ一国ではなく,世界の責任であり,それが新しいグローバル化した世界を正常にすると言った.
1) 核兵器の根絶
2) 金融危機の回避
3) CO2の排出
4) 不当な異民族の圧迫と反発
マッチポンプとはよく言ったものである.
1) もっとも強力な核兵器を持って世界を恐怖に落とし入れているのはアメリカである。イランも北朝鮮もアメリカに追従しているに過ぎない.
2) 金融崩壊をもたらしたのはアメリカであり,それも働きもせずに金融によって儲けようとした欠陥が露呈したものである.
3) もっともCO2排出量の多い国がアメリカであり,世界のガソリン消費量の51%を使っている。
4) アメリカは基軸通貨を守り,自国の無国籍企業の権益を保護するために世界のあらゆるところで覇権を主張し,その反発をテロという形で受けている。日本にも終戦後,60年を経てもまだ大量の軍隊を駐留させている。
アメリカは,他人を頼る必要もなく,国連の力もいらない.アメリカ自身がこの4つの悪行を止めればそれでこれらの問題は終わる。
それは道徳のない国のすることだと鳩山首相は言う。世界は「友愛」と言う.
まず,個人の人間が人間になり,仲間が人間になり,地方自治体が人間になり,国家が人間なるのに,あとどれぐらいの時間が必要だろうか?
私たちはそれを「非現実的」と一蹴するのか,それとも「世界で日本は誇りのある,文化の国だから,野蛮な国は相手にしない」というハッキリした態度を出したい.
ところが,日本にも弱みがある.それは,選挙権も無いのに,オバマ大統領を指導者と仰ぐ日本のインテリが多く,NHKがある.それが弱みだ.その人たちは「暴力こそ,正義である」と心の底から思っているから,本当にやっかいである.
(平成21年9月24日(木))