日本の国土面積は世界の400分の1である.

日本の巨大災害は,この100年で,関東大震災,阪神淡路大震災,伊勢湾台風,室戸台風,昭和8年の「古老も知らない」大干ばつ,昭和の大渇水,諫早豪雨,長崎豪雨,38豪雪・・・・と10ヶはくだらない.

つまり,世界の400分の1の陸地で起こる「巨大天変地異」は10年に1度は来る。

ということは,世界で10年に400回,1年に40回.そして1ヶ月に約3回から4回の「気候変動」による大災害がある計算になる.

日本は地震は激しいが,気候全体は穏やかな方であり,それでも10年に1度はかなりの人が犠牲になる気候変動・自然災害がある.

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温暖化で異常気候が起こっているという。

この錯覚の第一の原因は,NHKの報道にある.

報道が「1ヶ月に4回以上の大災害が起こらなければ,報道しない」ということになれば,世界では異常気象はなくなる.

つまり,「異常気象」の「異常」とは「常に起こることではない」ということだから,1ヶ月で4回までは「異常」ではないからだ.

「人為的に作られた異常気象」であることが良く分かる。

第二に,これまで歴史も勉強せず,気象変化も勉強しなかった人が突然,税金をもらって「海外視察」に行き,役人と広告会社がアレンジした「温暖化で被害を受けた地域」で驚嘆する。

ある御用学者が私にこういった。

「武田先生,最近,海外に行っていないんじゃないですか.温暖化で次々と被害が出ていますよ」

という.具体的に聞いてみたら,100年に1度どころか,その地域では昔から毎年のようにおこっていることや,開発途上では常に問題になってきた災害だ.

ただ,外国通の人でも,若い頃は「先進国の都市」に行くので,その時に「貧困な国の農村」でなにが起こっていたか,知らないだけだ.

御用学者になり,税金で行くからビジネスや学問と関係なく,貧困な国に視察に行き,そこでビックリしただけだ.

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今,世界で「温暖化」で被害を受けているところは無い.単に「補助金が欲しい」ということで騒いでいる人と,「誤報のNHK」がいるだけのことだ.

かつて,日本が発展途上の頃,地下水をくみ上げて地盤が沈下した.普通は50センチぐらいだが,大阪は2メートル80センチも下がった.これをかつては「地盤沈下」と言った.

(注)地盤沈下と海水面上昇は同じ測定方法である。

今,温暖化が騒がれると途上国の地盤沈下を「海水面上昇」と言っている.地盤沈下と言って儲け,海水面上昇といって補助金を貰う。その手助けをしているのがNHKで,主権を持っているはずの国民には正確な情報が届かない.

(平成21919() 執筆)