自民党が選挙で敗れたのは当然だろう.なにしろ,今から10年ほど前,労働者の平均所得は467万円で,企業のもうけ(経常利益)は28兆円だった.

それが10年経った2006年には,労働者の方の所得は435万円と30万円以上減ったのに,企業のもうけは54兆円と約2倍に増えた。

「誰が企業で働いているのだっ!」と叫びたくなる数字だ.企業は2倍も儲けているのに,それは全て重役やお金持ちに行き,働いている人の給料は減った。

それなのに,不景気になっても税金は減らず,NHKの受信料も下がらない.お金持ちやNHKの人は悠悠たる生活をしている.

税金や受信料を払う人が苦しみ,税金で暮らしたり,NHKの人が楽になる.こんな政治があるだろうか?

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でも,ここは歯を食いしばっても,年金にしても,子育てにしても,お金を安易に受け取りたくない.

テレビのインタビューでは,「子育てのお金」を欲しがっている人が多い.でも,冷たいようだが,「人のお金」だから,自分の子供を育てるのになぜ「人のお金」を欲しがるのかと一度,考えたい.日本に住んで,普通に結婚し,家庭を持ち,子供を作って,なぜ,人のお金が必要なのか,その根本を考えることも大切だろう。

お金をもらうと言うことは恐ろしい事だ.一度,お金をもらうと,それがクセになって,自分で働くのがとても辛くなる.乞食は三日やると止められないというが,補助金を貰うということはそういうことだ.

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まず,日本人が元気を出して,国に依存せずに企業をおこし,収益を上げる元気を出すことだ.借金(返すお金)をして企業をおこす勇気のある人が尊敬されなければならない.

NHKのように,自分では稼ぐことができないから,人のお金をもらって仕事をしているところが,人に「明日のエコでは間に合わない」などと偉そうに説教しているのは,逆転現象だ。

お役所もNHKの威張るなら,「利用してくれたらお金を取る」というシステムに変わったらどうだ.みんなが臨むことならお金は出すはずだが,それだけの自信は無いのだろう。

お金を稼ぐ人を大切にする社会,まずそれが第一だ.そして,第二に格差を縮小することだろう.

会社は設けたら,必ず,そのわりあいで従業員の給与を増やす.社長と従業員の給与差は5倍以内とする.

元気のある社会,人に頼らない社会,そして体を壊したら暖かく助けてくれる社会,それが良いと私は思う。

テレビで子供が「補助金ももらえるよ!」と叫んでいるのを見ると暗い気持ちになる.

(平成2197日 執筆)