2009年も6ヶ月が経った.私にとってもっとも印象的だったのが,「コンビニ弁当」だろう.

なにしろ,食べ残し弁当の豚肉を,リサイクルしてブタに食べさせることになった.「環境に配慮した」という.単にお金儲けだけだ.そして子供の命を脅かしている。日本の大人はどうなったのだろうと落胆した.

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ウシをリサイクルしてウシに食べさせて,狂牛病が起こった.ウシは餓死するときでも自分からは共食いしない.それを人間が「粉砕して飼料のなかに混入して」判らないようにして共食いさせた.

人間の共食いではクールー,ヒツジではスクレイピーが起こる.みんな同じ異常プリオンである.哺乳動物の共食いは,どうも異常プリオンが発生するらしい.

それも潜伏期が20年ぐらいだ.

もう,事実ははっきりしているのだ.決して,肉を同じ動物に共食いさせてはいけない.それはきわめて危険なのだ.

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ところで,「60才以上の人は,コンビニ弁当を食べてもよい」.60才以上なら潜伏期間があるので,何とかなる。でも,60才以下はダメだ.私は講演会のたびに,そう呼び掛けている。

ある人が「そんなことを言ったら,コンビニに訴えられるんじゃない?」と言ってくれたが,訴えられても良い.その方が社会の多くの人が豚肉の危険性を判ってくれる。

コンビニは商売だけを考えて,お客さんの健康には興味がないことが証明された.

コンビニは,豚肉をリサイクルしてブタに食べさせるなら,ブタには狂トン病がないことを証明しなければならないし,それには潜伏期間を含めて,最低でも30年はかかるだろうから,はっきりしていないことは明らかだ。

将来,30年先に,コンビニ弁当を食べた子供は,短い人生を終わるだろう.それも親が見かけの環境などと言ってリサイクルしたからだ.

現代の日本は,子供の健康を考える偉い人は絶滅したように感じられる.

(平成21728日 執筆)