温暖化で日本はどうなるのだろうか?
何もおこらない.少なくともアメリカ,中国,ロシアなどの大国にかなりの被害が出てから,数10年たたないと被害は出ない.
少し温暖化すると,冷害の可能性が下がるので,農作物には安全サイドに行く。
【その理由】
理由は簡単だ.
お風呂を沸かすときに,普通の人は「風呂桶に入っている水をお湯にする」.風呂場の空気を暖めて風呂を沸かす人はいない.
冬の寒い日にお風呂を沸かし,フタを開けていれば5分ほどで風呂場の空気は暖かくなる。でも,風呂場の空気を60℃にしても,風呂の水は冷たいままだ.
これは,水の熱容量(熱を抱く力)が空気の3500倍だからだ.
水と空気が一緒にある場所では,おおよそ空気は水の温度に左右される。完全には一致しないが,水の力は強い。
家族で夏に海水浴に行った時のことを思い出して欲しい.
夢中になって遊んでいると,お母さんが呼びに来る。「もう,上がりなさい.体が冷えるわよっ!」と言われる。
震える体を拭いて砂浜に上がると,「ほら,唇が紫色になっているわよ」とまた怒られる。
夏の暑い日なのに,なぜ海に入ると寒いのだろうか?それは空気が35℃になっても,海の水は25℃を大きく上回ることはまず無いからである。日本の海の水は冷たい.
日本は海洋性気候だ.だから,大陸性気候より温暖化の影響を受けにくい.もし日本が影響を受けたら,その時には大陸のどこかでは死者が大勢出るだろう。
【なぜ,大陸の国はCO2削減をしないのか?】
だれでも自分の国に大きな被害がでると分かれば,その対策を取る。でも,アメリカも中国もロシアも心の中では「温暖化はたいしたことは無い」と思っている。だからCO2を減らさない.そんなことをしたら利口な国民が怒る。
この話をすると,日本の指導者は「アメリカや中国の指導者はバカだから,CO2の削減をしないのだ」と言っている。でも,私はどちらがバカかと勘ぐってしまう。
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当面,日本は何もしなくても良い.他国が犠牲になるのが良いと言う訳ではないが,日本が率先して温暖化を防止する必要は無い.
こんなことは頭のよい中央官庁のお役人はみんな分かっている.それでも「温暖化は怖い」と言っているのは「天下りが美味しい」と言っているのと同じだから,お役人に温暖化のことを話しても無駄である。
でも,日本国は中央官庁のお役人のためにあるわけではなく,国民のためにある.そんなでたらめで,若い人が暗い気持ちになったら,日本の将来は無い.
(平成21年6月20日 執筆)