ウソをつかないNHKを作りたい.おそらく今のNHKに所属している人で同じ気持ちの人もいるだろう.でも,人間だからどうしても組織に迎合する。妻も子もあり住宅ローンもある。
ここで「ウソ」というのは「事実を知っていて,自分の都合のために違うこと言う」という意味である。事実そのものを知らなければ「ウソ」ではなく,それは単なる「誤報」だ.
私がNHKのウソを批判すると,「民放でも同じではないか」と反論する人がいる。その人も悪げはないのだが,私がNHKだけを批判しているのには理由がある.
1) 泥棒は,その人以外に泥棒がいても,逮捕されても文句は言えない.悪いことは悪い。
2) NHKは考えが違う人からも視聴料を取る。民放は見なければ見ないですむから局の方針で番組を組めばよいが,NHKは全国民一人残らず同意する番組しか放送できない.私たちはNHKを見ることを義務づけられている。
1)の理由は特に説明を要さないだろう.「温暖化でツバルが沈んでいる」というような明白なウソを言うのは,NHKであれ民放であれ罰せられるが,ウソはウソであり,誰がどこで批判してもそれは仕方がない.ウソをついた方が悪い。
2)はNHKだけである.
たとえば宗教というのは人間に取ってとても大切なものであり,ある教えを放送するのも良いことである。但し,NHKはダメだ.
NHKは「テレビ受像器を買えば視聴料を取る」という規則を堅持している.だから,特定の宗教のことを放送すると,その宗教では無い人は見るのが苦痛だろう。
お金を払って苦痛を味わわせるのは,明白に日本国憲法違反である。従って,NHKは憲法違反を繰り返している。
視聴料を取る時に、「あなたはNHKの思想と宗教に共鳴しますか?」と聞き、共鳴する人だけから視聴料を取っていれば何の問題もない。私もはらわない。
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私は環境を大切にする。でも「明日のエコでは間に合わない」というテロップはまったく私の見解と違う。不愉快きわまりないが,このようなある思想に基づく宗教放送をNHKは繰り返すので、それは視聴者にとってたまらない.
ある人は先月の「台湾放送」に怒り心頭だった.あのような歴史的事実に反する報道を見て,私も「NHKで何がおこったのか?」といぶかった。到底、戦前、戦後の台湾の歴史を学んだ普通の人には理解できないものだった。
私はNHK批判をやめ、視聴者のためのNHK、ウソをつかないNHK(S-NHK)の作り方を提案したい。賛成者もいるだろうから、NHKに違う電波帯を使う新しいNHKをつくりたい。
日本人はおだやかで、美しい。だから、多くの人はNHKをつぶすのに躊躇している。でも、もうここまでくれば、すこし激しくなって今のNHKをつぶし、視聴者のためのS-NHKを作るのに賛成してくれるだろう。
それはもしNHKの中に視聴者に顔を向けている人がいれば仲間に加わってくれるはずだ。
そこで、「全国民から視聴料を取ることができるNHKの放送とはなにか?」を次回から整理をしていきたい。
(平成21年5月2日 執筆)