経済はいつのまにか金融にとって変わられて,アメリカの住宅ローンの焦げ付きで日本人が苦しむまでになった.
もともと,人間というのは「額に汗して働き,日々の生活を送る」ものであり,国民がひとり一人働けば,それで十分な生活をしていけるものだ.
まして,日本のように国土と環境に恵まれ,暑からず寒からず,四面を海に囲まれてお米が採れる列島,それに加えて技術力が高く,国民は節約家で親切だ.
それなのに何を苦しんでいるのだろうか?
事実,苦しんでいる人がいる。 何兆円もの収益を上げ,重役は億円に届くボーナスを何年と貰っていた会社が,いとも簡単に従業員の首を切り,路頭に迷わす。その従業員を貧乏な自治体が救うのだから,どうなっているのか.
「まともな日本を作る政党」が出現しないとダメだろう。
まず,「他人のお金を貰っている人の給料」を「中企業収益」に連動させる必要がある.
首相,高級官僚,知事,NHKなどの所得をまず「中企業収益」に連動させる。 今回の金融危機で中企業収益は水面ギリギリだから,この人たちの給料はほとんどゼロになり,NHKの受信料はゼロに近くなる.
そうすると次のようなことになるだろう。
1) 額に汗して働く人を優遇し,収益が落ちないような政策が採られる.
2) 金融など危ないものをやっていると,すぐダメになるか分からないので,まともな経済の運営をする.
3) 事実を隠しておくと国民が正しい判断ができず,収益が下がるのでNHKは誤報をしなくなる.
これだけ日本社会が困っているのにNHKは受信料を下げない。素晴らしい商売を編み出したものだ。 「100年に一度の不況」,「未曾有のマイナス成長」と叫ぶだけで,減税も受信料引き下げもまったく提案されない。
景気の回復のメドも立たないのに,消費税の増税を提案する。 もともと国民は「景気」など,そのものが要らない。景気が良くなるとか悪くなることがなく,毎日,額に汗したら計画的に人生を送れるような社会を望んでいるのだ.
「景気」を無くすことはできる.もともと「景気」などと言うものは存在しない.日本人の働き方が同じなのに,景気が悪くなることなどないのだ.景気は幻想にすぎない。
もし,本当の景気というのがあるなら,それは国民が働かなくなったときに景気が悪くなる.今の景気の波はお金だけを考えて,人の人生を考えない経済学が「人為的に作り出したもの」なのである.
金融は一部の人が何億円と稼いで,金融危機が来ると逃げる。そんなものは,我々の生活には何も関係がない.
「働いて普通の暮らしをする党」が欲しい。
少子化になるなら,退職する年齢を上げればよいし,それでもカバーできなければ少し貧乏すれば良い.そう言う「当たり前の政策」を出すところはないのか?
「クールビズ」と言って衣料品メーカーを儲けさせ,「レジ袋追放」といってスーパーが売り上げをあげるなどと言うことをしている内に,食糧とエネルギーの危機はだんだん迫ってくる。
虚言を繰り返す首相,泥酔の財務大臣も退場して貰いたい。
私たちはまともに働き,まともに生活ができる国が欲しい。 でも,それを待っていても絶望的だから,私たち自身が立ち上がり,NHKを見ないようにして毎日を誠実に生きよう。そのような人が増えれば,日本は立ち直れるだろう。
もう,政治は要らない.
(平成21年2月17日 執筆)