日本経済新聞は2009年2月2日の朝刊(12面)で,
「昨年の気温,21世紀で最低」, 「地球の気候 当面「寒冷化」」
という9段抜きの記事を掲載した.
それによると,地球の平均気温(イギリス気象庁調べ)は1997年をピークに低下しており,特に2008年の気温が低かったことを報じた。
またIPCCは従来,10年あたり0.2℃のペースで上昇するというシミュレーション結果を公表していたが,実際には逆に0.2℃のペースで寒冷化した.
なお,北極海の気温変化については,同年1月4日付の北海道新聞が,いち早く北極の寒冷化の可能性についての記事を掲載している。 さらに昨年12月28日のフジテレビでは,昨年11月に北極海の氷の面積が今世紀でもっとも広かったとコメントされていた.一方,NHKはオーストラリア熱波を報道し,ヨーロッパ寒波は報道していない模様である.
(平成21年2月4日 執筆)