風呂がガスで沸くようになったのはいつ頃からだろうか? 私が少年の頃の家には風呂があったが,そとから薪を焚いてわかしていた.それが数10年前と思うと、世の中はすっかり変わったなと思う。
風呂のわかし方には2種類ある.一つは風呂桶の水を温めてわかす方法と,風呂場を閉め切って空気を暖め、風呂のフタを開けておいて,空気が熱くなったらそれで風呂の水を温める方法だ。
でも,日本では水をわかす人はいるけれど、風呂場の空気を暖めて風呂をわか人を見たことが無い.
なぜ,風呂は水をわかすのだろうか? そして,水がお湯になれば,そのフタを開けておけば直に風呂場の空気も暖かくなる。 でも,その反対に風呂場の空気をいくら熱くしておいても、水は温まらない???
それは、「空気より水の方が,熱を3500倍も多く抱えるから」である.なにしろ3500倍だから勝負にならない.お湯なら空気を暖められるが,空気から水は暖まらない。
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温暖化で日本が酷いことになると発言している人はみんな,お風呂を暖めるときには風呂場の空気を熱くしているのだろう。 公衆の面前で「日本の気温は大気で決まる」と言っているぐらいだから.
説明を聞いていると、温暖化ガスがあると空気が暖まるという,それが地上に戻ってきて,死ぬほど熱くなると言う。
でも,日本の地図を見るとどうも納得できない.
なにしろ日本列島は四面を海に囲まれていて,そこにはとても強い海流が流れている。 そして上空には強い偏西風が吹いていて,ヒコーキで西に行くときには時間が余計にかかるぐらいだ.
どう考えても、日本は「海」という風呂の中にいる.だから日本の大気は,日本海と太平洋の水温で決まっているだろう。ちょうど,お風呂場の空気の温度のように,海が暖かくなれば暖かく、冷たくなれば寒くなるに違いない。
そうでなければ,何で小学生のころ「海洋性気候」というのを習ったのか分からないし、IPCCの第2作業部会が日本の気候の変化について触れていない理由も分からない.
仮に地球が温暖化しても,日本の気候は安定している。 地球の環境を気にしない分けではないが,温暖化の影響を強く受けるアメリカ,ヨーロッパ、中国,インドがあまり熱心ではないのに,日本だけがCO2削減に血の道をあげているのは理解できない。
いや,理解できる。それは「温暖化でしこたま儲ける人が多い」からだ.リサイクルでは年に4000万円以上の税金をもらっている人が1万人もいる.このままリサイクルを続ければ,ほとんどリサイクルしていないのにすでに4億円、これからもリサイクルしなくても4000万円ずつ入ってくるのだから答えられない。
温暖化では一人3億円だ.人をだましたくなるのも分かる。
でも,もともと日本は世界で,もっとも気候が変動しにくい国土なのだ.安心して暮らそう。 そしてお金を目当てに人を脅す人をゼッタイに許してはいけない。
(平成21年2月1日 執筆)