危機はなんどかやってきた。

「もうダメだ」と絶望したこともあった。

でも、人間はそれを克服し、少しずつ進歩してきた。

長い長い時間が経過し、危機は繰り返されたが、人間は滅びなかった。

なぜだろうか?

朝、太陽が東から昇って、その日が始まる。

そのさわやかな陽光の中を三羽の鳥が飛び立つ。

なまえは、「夢」、「希望」、そして「無謀」だ。

夢を持った若者、

希望に胸ふくらます若者、

そして、すこしオッチョコチョイで無謀な若者。

いつの世も、そんな若者が飛び立ち、戦い、そしてその日が暮れる。

夕暮れになると夢や希望、そして無謀とは縁遠い「知恵」のフクロウが飛び立つ。

そして地上を見て、夢を果たした若者、希望を実現した人、そして潰えた者を上空から見て解説を加える。

解説には未来がない。

分別は未来を拓かない。

明るい未来は、君たち若者の手にある。

石油は大切なものだが、所詮、地下に埋まっているものだから無くなる。

今は第二氷河期だから、少しぐらい温かくなった方が良い。

人間は時に行き過ぎることがあるけれど、人間がしたことは人間が直すこともできる。

明るい未来は、夢、希望、そして無謀の彼方にある。

知恵はどうせ未来を見ることができないのだから、すこし謙虚にならなければ・・・