環境問題は一つもない。それを一つ一つ、明確にしたい。第一回は「ゴミ」と「資源」だ。

 

 ゴミは、多くても問題はない。すべて高性能焼却炉で焼却してしまえば、「二酸化炭素、飛灰、メタル、スラグ」の4つに別れる。

 

 二酸化炭素は空気中にでて、偏西風で太平洋に流れ、ハワイに達するまでに雨で太平洋に溶けるから、温暖化にも関係ない。日本は安心して二酸化炭素を出すことができる。

 

 飛灰は有害だが有益な元素を多く含んでいるので、できれば人工鉱山に貯めておいて子孫へのプレゼントとし、もし使いたければ非鉄金属会社が引き取ってくれる。

 

 メタルは鉄や銅だからこれも非鉄金属会社が引き取ってくれる。

 

 最後にスラグは有害物質も含まれていないので、本当は海を埋め立てて国土を広くすれば良い。もし海を埋め立てるのがイヤなら、道路か堤防などに使えば立派に役立つ。

 

 とにかく焼却することだ。それ以外に「ゴミゼロ」にすることは出来ない。リサイクルなどやれば、資源を多く作りゴミを再生産しているようなものだ。ただし、アルミと貴金属は商売が成り立つので、そこに出せばよい。

 

 かくして、ゴミ問題、廃棄物貯蔵所問題、そしてリサイクル問題から私たちは解き放たれる。実に爽快だ。なんとなく締め付けられていたものがはずれて一つストレスが減った。

 

 ところで、「資源を節約する」という人がいるが、日本は資源を持たないから節約できない。石油はアラブが持っている。他人の財布は自分が節約しても減り方は同じだ。日本が石油を節約しても、他の国が使うだけである。

 

 物を大切にしたり、資源を節約するのは個人としては立派なことだが、それは「思想信条」の問題であって、他人に強制するような種類のものではない。

 

 また、万が一、リサイクルによって少しの資源が節約できても、現在、分別回収に5000億円も使っているのだから、それを止めて、介護や安全に使った方が良い。どうせ日本は資源を節約しても意味もないのだから。

 

(平成20517日 執筆)