額に汗しよう。
みんな、なんとかして得をしようと思っている。ボランティアでも補助金をもらおうと心を砕く。でも考えてみれば「補助金」というのは「人のお金」だ。
自分が食べていくだけなら額に汗して人生を送りたい。他人が額に汗して働いて稼いだお金を狙ったりはしたくない。
社長さんは、額に汗した分だけお給料を渡して欲しい。臨時の人が一所懸命働き、正規の社員が楽をしないように気を配ってもらいたい。
それは、「額に汗して働く人が報われる社会」こそが真に環境の良い社会であり、私たちの目指す社会だからだ。
盗人というのは直接的に暴力で人のお金を取り上げるのだから、一番、汚い。だから、法律で罰せられる。
自分は正規の社員だからと言ってサボり、臨時の人に働かせるのもズルでお金を取り上げるのだから、やはり汚い。もしその方が自分が楽をすることができても、きっと最終的には報われないだろう。
人間とはそういうものだ。
温暖化で脅かして研究費を取ろうとしている人たちは、頭を働かせて人のお金を取り上げるのだから、もっとも悪いのかも知れない。
でも、石川五右衛門がいまわの際につぶやいたように、「世に盗人の種は尽きない」のだから、ズルがいても気にしないことだ。
私はわたし。
私は額に汗して働き、その分だけ頂戴して、それで満足だ。お金の額が少なくてもそれで飲むお酒は美味しい。昼間の筋肉の疲れにお酒が浸みて私の一日を満足の中で過ごさせてくれる。
そして、また明日。明日はあしたで、一日、額に汗をする。私に決して「人生の目標」などはいらない。今日、汗し、あした、汗をすればそれでよい。
(平成20年3月16日 執筆)