私は環境に関心があるから、「事実」を知りたい。そのために、お金を払って新聞を買い、NHKの視聴料を払っている。

 

 でも、新聞やNHKからは事実を知ることができない。

 

 たとえば、温暖化でNHKは「IPCC2100年に気温が6.4℃上がると予想した」と報道したが、事実は2.7℃である。

 

 「ダイオキシンは自然界にあるもので、健康障害が発生する可能性はほとんど無い。」 それが事実だが、10年ほど前、新聞やテレビは「人類が作り出した史上最強の猛毒」と繰り返し報道した。

 

 私は「ダイオキシンについての間違った報道」を知りたいのではなく、「本当にダイオキシンは人工的に作られた新しい化合物で、注意しなければならないものか」が知りたいのだ。

 

 リサイクル紙が偽装だった。大規模偽装で、日本の大手5社が全部、偽装していた。今になって「新しい紙を作るのに比べて、リサイクルは石油を2倍使う」とある製紙会社の技術者が伝えてきた。

 

 ペットボトルは未だに協会が、「キログラム400円の税金を掛けて回収し、それを40円で売れるようになったから儲かるようになった」と言っている。それは協会が税金を出していないからだ。

 

 大切な環境なのに、なぜ間違った報道が繰り返されるのだろう。それには利権などの複雑な現代日本の歪みがある。

 

 でも、私たちが欲しいのは一刻も早く事実を知りたいのだ。私はそのための活動を続けていきたい。

 

 そして一つだけ呼びかけたい。環境に関係のある仕事をしている方。いろいろな事情があるとは思うが、できるだけ正確な情報を伝えて欲しい。たとえば、今、本当に日本は温暖化しているのか、それとも温暖化しているのは都市だけなのか?

 

 知りたいことは多くある。それが研究予算獲得のために事実をゆがめて欲しくない。お願いしたい。

 

(平成20313日旅先にて)