150億年前、ビッグバンで宇宙が誕生した後、宇宙は膨脹を始めた。誕生まもない宇宙は小さかったが、膨れにふくれて、今や大きな宇宙になった。
宇宙は縮まない。どこまでも膨脹する。そしてやがて縮み始めるという学者もいるが、その時には私たち人類はもう過去の生物になっている。
だから・・・宇宙は限りなく膨脹し、時間もまた元に戻らない。たった今、過ぎ去った時間は再び自分の前に登場することはない。
私たちが幸福や不幸を味わうことができるのは、時間というものが過ぎていくからだ。そして、時間は戻らないので、幸福だったことだけを忘れず、不幸を忘れれば人生はすべて幸福だけが残る。
友達との喧嘩を忘れれば、明日はその友達と親しくできる。受験に失敗してもその学校の名前を忘れれば悔しくはない。自分なりに全力を出したのだから、しかたがない。
自分でできることは少ない。人生の多くのことは「向こうから来る」。
もし、私たちが過去に戻ることが出来、やり直しがきいたら辛いだろう。あのイヤなこと、あの無惨なこと、あの辛いことをもう一度、味あわなければならない。あの試験をもう一度、受けなければならない。
でも、幸いなことに、過去は戻ってこない。やり直しもできない。だから、過去は忘れても覚えていても同じことである。
そして、辛い想い出を私たちの頭は少しずつ消していってくれる。それが心を軽くしてくれる。楽しい過去だけを思い出すように練習をする。そうすると私たちの頭は辛いことを思い出さなくなる。それは私の頭は私の味方だからだ。
昨日は明日にならないから・・・
きのうは、あしたにならないから・・・
明るく行こう。
貧乏ならお金持ちになることができるが、お金持ちは貧乏にしかなれない。
病気なら健康になることができるが、健康なら病気をおそれなければならない。
成績が悪ければ良くなることもあるけれど、一位なら落ちるしかない。
できなければ出来るようになるけれど、出来るならやることが無くなる。
昨日は明日にならず、明日は必ず来る。今が悪ければ悪い方が、明日はより簡単に良くなる。
何もおそれずにチャレンジしよう!もともと裸で生まれたのだから。