- 砂糖・・・当人の発言 -
お砂糖の関連協会のホームページに次のようなことが書いてあった。
1) 砂糖は人類が古くから甘味として使っている。
2) 砂糖は健康に悪いものではない。
3) 砂糖を食べるとストレスが解消する。
4) 砂糖を食べると満足して食事量が少なくなることもある。
5) 砂糖は実に美味しい。
6) 糖尿病というのは代謝異常であって砂糖とは関係が少ない。
7) 砂糖が健康を害するのは食べ過ぎた時である。
実に面白い。全部、正しい。砂糖を食べても肥らない、砂糖と糖尿病とは関係がない・・・実に論理的で医学的にも正しい。
でも、このホームページを見て、多くの人は、
「どうせ砂糖協会のホームページだから、砂糖に良いことが書いてあるに決まっている」
と思うだろう。
私は違う。私は人の話を聞く時に次のような不文律がある。
1) できるだけ「当人」の話を直接、聞く。
2) その時には、「当人であること」という人間的なことを考えず、内容だけをしっかり聞く。
3) 話が論理的で数値も正しければ、そのまま信用する。
事の真実を当人以外の人から聞いて知ることは少ない。伝聞というのはいつでも怪しい。特に最近ではマスコミの記者が真実を伝えると言うよりも、自分自身の意見や利害得失を優先するので、伝聞がさらに怪しくなっている。
だから、マスコミの記者が署名入りで書いた記事も含めて伝聞で聞いた情報は、「とりあえず、そういうこともある」というぐらいにしておいて、当人の発言を聞く。
ここ10年ぐらいの間で、「当人と伝聞」が著しく違った事象が、ダイオキシンと地球温暖化による海面上昇だった。ダイオキシンはマスコミから聞いている時には猛毒だったが、専門家の和田先生からお聞きするとほとんど無毒だった。地球温暖化による極地の氷の溶解と海面上昇は、マスコミから聞くと「上昇」だったが、IPCCの報告書を読むと「下降」だった。
砂糖は体に悪くない。それはしっかり理解できた。ただ、砂糖を取りすぎると体に悪い。でもそれはすべての食品に言えることで、「取りすぎると体に悪いから、そのもの自体が体に悪い」という論理は破綻している。
私は実に気分爽快だった。最近の社会はすぐ誰かが先入観を作る。そして一度、先入観を作るとそれに反することは一切、口にできなくなる。意図的に社会に先入観を植えつけることを信条としているマスコミもあるぐらいだ。
でも、間違った噂を流された当人ほど悔しい思いをすることは無い。そんな時、じっくりと当人の話を聞いてくれる人がいることは本当にありがたいことだ。私自身、何回もそんな悔しい思いをした。
砂糖の濡れ衣をはらそう!糖尿病とは「糖の代謝が上手くいかなくなって尿中に糖が出る」という症状を言っているのであって、砂糖が原因になるということではない。原因と結果を取り違えている。
それはそうと、砂糖といい人工甘味料といい、甘い物は非難の対象になりやすい。美人薄命か?
おわり